お店の紹介

新潟と佐渡のお魚をマインドフルに食すお寿司屋さん

週イチで行きたい気軽さ

オススメはランチタイム。筆者が駅前の観光案内所に勤めていた頃は、週に一度は顔を出していたお店。手際の良い板前さんの配慮で、ランチタイムに行ってもパパッと食べて歯磨きができる余裕を持って仕事に戻れる気軽さがとてもありがたかったです。

新潟駅から歩いて5分

実際に筆者の足で計ってみたら、新潟駅万代口を出て信号で止まっても徒歩5分で到着しました。ゆっくりと話しながら歩いてもすぐに到着できる距離。観光で来られる方々だけでなく、新潟にお住まいの方にも愛されているおすすめのお店です。

新潟駅前のバスターミナルも駅も近く、交通の便の良い立地。新潟に到着して、さあこれから観光という方にも、お仕事帰りでこれから新幹線で東京にお帰りになる方にもちょうど良い距離。

大きな声では言えないけれど、大将はあの「〇〇」で修行をしていたらしい

東京の名店で修行し、新潟に帰ってきてからも鮨一筋の大将が握る寿司は、とても丁寧に準備されていて細胞が感動します。本当かどうかは分からないけれど、ちょっと小耳に挟んだ話ですと、あの「魯山」にいらしたようです。

筆者がランチに通っていたのはもう十数年前のことですが、当時板前をされていた方が現在はお店を引き継いで大将をされているようでした。

マインドフルイーティング

今回は女性四名で夜に寄らせていただき、6600円のコースをお願いしました。普段は子育てと仕事と介護でおおわらわの、まぁまぁ年齢を重ねて人生を味わってきている女四人。会食はかしましく始まりましたが、最初に出された小松菜と長芋の突き出しが目の前に置かれた瞬間、全員黙りました。

この繊細な小松菜がひと口わたしの口に入ってきた時に「ああ、こうしてゆっくりと箸を動かしたのはいつのことだっただろう」と思いました。

なんてマインドフルな時間。箸を持つ手を意識して、その箸先が一切れつまむ。そして絶妙な力加減で指や手や肩を動かして箸は口元へ運ばれて、それと同時に口が開き美味しさが口の中に溢れ出す。

この全てを感じること。ひと口、ひと口、ゆっくりと味わいながらいただく食べ物は、本当に素晴らしい力をわたしたちに与えてくれる感覚がしました。

二品目に出されたのはズワイガニ。筆者はあまり蟹が得意ではないのですが、こちらのズワイガニの優しさに心打たれ、これからは蟹好きになりそうな予感。

三品目はお造り。佐渡のバイ貝、サヨリ、甘海老。それぞれの個性を味わうひとしな。後日、こちらのサヨリの写真を見せた釣り好きの友人がひとこと「このサヨリの盛り方が好きだ」サヨリに対する愛を感じたそう。

サヨリの身がをどう配置されているのかなんて考えたことがなかったけれど、こうして置かれたサヨリの頭はなんだか可愛くてうふふと笑ってしまいました。

全身で味わうことはこの人生を生き切ることにもつながる

それからも続く「美味しいもの」たちにハートを奪われてしまったわたしたち四人のカシマシ娘たち。何度も大将の方を見てにっこり。美味しい。嬉しいの気持ちを精一杯表現しました。

温かい茶碗蒸しに「きゃ〜」となり、美味しい佐渡産ナガモに「きゃ〜」となり一品一品目の前に置かれるたびに大騒ぎしました。

佐渡ヶ島の小さな酒蔵の美味しい山廃仕込み

今回はイギリスから一時帰国している友人のために、我が故郷、佐渡ヶ島のお酒を用意しました。「至」の純米吟醸。佐渡の旧真野町という所にある逸見酒造さん。佐渡で一番小さな酒蔵です。新潟県内では珍しいと言われている「山廃仕込み」をされています。

酔っ払ってお酒の写真を撮り忘れてしまったので、こちらの画像はネットからお借りしました。ん???え???これって一升瓶じゃ!!!そうなんです。大将のご好意でこちらのお酒を持ち込みさせていただいのですが、行きつけの酒屋さんにはこの日は一升瓶しかなかったのです。

というわけで、美味しい美味しいと一升を四人でワイワイと飲んでいたら、かなり出来上がってしまいました。たまには良いよね。お母さんたちもこうやって自分の時間があっても良いよねとこの時間を楽しみました。

食べることは生きること

美味しいものをゆっくりと味わう時間、とても大切だと感じた夜となりました。大将の心遣いで、とても心も胃袋も満たされた夜。「You are what you eat(あなたはあなたが食べるものでできている)」という言葉があります。

本当にこの夜はそれを実際に体感しました。食べ物も、その時に味わう雰囲気も、その時の自分の心持ちも、全てがわたしを作っていくのですね。

 

 

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